国境の長いトンネルを抜けると ・・・ [all my tomorrows]
長く苦しい眠りから覚めると2012年であった。
投げ出した体は汗ばんでいた。
節々に違和感を感じた。
ふらつきながら立ち上がり、一番大きな窓を目一杯に開いた。
真冬の夜の冷気が流れ込んだ。
悪寒を押さえ込むための部屋の熱気が一気に夜の闇へ。
気持ちいい。どうやら熱は下がったようだ。
つけっぱなしのTVでは、さだまさしが軽快にしゃべっている。
大晦日のあれこれをみんな放り出して寝床に潜ったのが朝の9時頃。
っていうことは、かれこれ16時間も眠り続けたことになる。
そういえば、その間に一度だけトイレにいった。
その時にTVから流れていたダミ声が、頭の中でまわり続けていたような気がする。
"I LOVE BABY FUKUSHIMA、I NEED BABY FUKUSHIMA、I WANT BABY FUKUSHIMA"
あれはなんだったんだろう・・・とか。
そんなとりとめもない記憶を引き寄せては自分を取り戻し、
渇ききった喉をとおる冷水に身震いするほどの幸福感を覚えた。
今年はここからはじめよう。
あけましておめでとう、僕。
今年もよろしく、僕。
階下からは家族の声も聞こえてきた。
こんな感じで、今年は不思議な年越しとなりました。
ちなみに体調の方はその後ウソのように回復し、(年末掃除をサボるための)仮病疑惑まで漂っています。
ともあれ、おに-さま方、おね-さま方、今年もよろしくお願い致します。
うちなるほうへ [all my tomorrows]
気持ちを静めてじっと見つめると、しなやかさや、ドッシリとした安心感を感じます。
両の掌で包み込むと、木の優しい肌ざわりと共に、ほんのりと温もりが伝わってきました。
ふくよかで朗らかな表情は、やさしい気持ちをつれてきてくれます。
悲しい出来事は、やり過ごさないとしょうがないのですが、
たとえば自分の身の丈を越える悲しみにであったとき、救いはこの表情なのかも知れません。
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日頃の行い [all my tomorrows]
極めてなんてことのない話しなのですが ・・・
神戸での新年会の帰り、加古川駅に下り立ってポケットを探る。
切符がない。
階段を下りながら、コートのポケット、スーツのポケット、ズボンのポケットと探ってもない。
改札の横手でサイフの中を調べてもない。
焦って酔いも冷めてきた。
冷静になれ、もう一度ちゃんと探してみよう。
ひとつひとつのポケットを順にゆっくりと探ってみる。
ない、ここにもない、こっちにもない ・・・ どこにもない。
もう一度、ホームへ戻り、下車位置から階段、改札横手と探してみたがない。
ああ天は我を見放した ・・・
覚悟を決めて改札の駅員に告げるしかないか。
「さっきの新快速で神戸から帰ってきたんですが、すみません、切符をなくしてしまったみたいなんです。」
「ちなみに幾らの切符を買われましたか。」
「650円です。」
「これから気をつけて下さいね。」
そう言うと、あっさりと追金なしで改札を通してくれた。
まあ、ホッとしたわけだが ・・・
で、翌朝、自宅玄関前に落ちてたのが写真の切符。
新年早々、なんだかなぁ~ ハァッ
今年もいろいろありそうだ ゝ(^O^ゝ)ゲゲゲェ~ゲロゲロッ、チクショ-(涙)
世の中には、こんな人 もいるというのに ・・・ 嗚呼。